越年も辞さず!

 阪神岩田稔投手(28)が18日、年内の契約更改にこだわらない考えを明かした。14日の交渉で2500万円増の推定年俸5500万円をチーム初の保留。近日中に第2回交渉を行う予定だが、ここでサインしなければ越年更改が濃厚となる。

 「(越年は)あまり気にしていない。金額面の差はあまりないですが、1年に1回、話せる良い機会なので。金額も含めて、いろんな話をして、納得してサインできれば。分かり合うのが大事だと思っています」

 今季は9勝13敗ながらチームトップの防御率2・29。前回交渉時はメジャーで選手評価の指標となる「セイバーメトリクス」などのデータを持参した。次回は追加資料を持ち込まず、話し合いを重視する。「年も年なので。なかなかずっと安定した成績を残してないので言いにくい部分もあるけど」。チーム全体、若手の今後も考え、サインするか否かを冷静に判断する。

 「来年も1年間ローテを守れるように考えてやる。能見さんに1歩でも近づきたいし、負けたくない」

 今季は自己最多の169イニングを投げたが、能見は200イニング超えを達成。初の大台も目標の1つになる。すでに甲子園を中心に自主トレ中。納得いくまで体を鍛え、納得いくまで話し合う。【佐井陽介】