阪神榎田大樹投手(25)が、杉内の巨人入りを歓迎した。20日、鳴尾浜の球団施設で練習。福岡大時代にテレビで見ていた左腕について「下半身の強さがあるし、すべてにおいてすごい。身近で見られるのはいい勉強になる。セ・リーグに来て、対戦相手として見られることは自分にとってプラスになる」と話した。巨人が強くなるデメリットより、実際に見ていいところを盗めるメリットを強調した。

 もちろん、お手本にするだけではない。来春キャンプの先発スタートが決まっており、伝統の一戦で投げ合う可能性も十分。「ピッチャーと勝負するというよりバッターに集中すること。左ピッチャーとして負けないように頑張ります」と闘志をたぎらせた。

 この日の強化練習では、ゴロ捕の最中にグラブに当たった打球が右の?付近を直撃。大事に至らなかったが、寮内でアイシングする場面もあった。「全然大丈夫です」と笑顔でグラウンドに戻り外野ポール間のタイヤ引きに励んだ。