阪神能見篤史投手(32)は、契約更改を巡りキャンプ自費参加も辞さずの構えだ。前日21日に4500万円増の1億円の提示を保留。200イニングを投げたことへの評価が不十分としたが、22日も、期限を設けずに徹底抗戦する考えを示した。

 「(前監督)真弓さんに投げさせてもらって初めて200回を投げましたが、大変ですよ。1試合平均なら7回以上ですから。下の子たちのためにも、やっぱりそれだけね。期限は考えていない」

 腕も折れよと投げ抜いた大黒柱は、オフも後輩やチームのために責任を背負って全力投球する。年内に2度目の交渉が予定されるが、平行線をたどった場合は妥協点が難しくなる。

 この日は大阪府富田林市の施設「四天王寺和らぎ苑」を小嶋と慰問。利用者を前に「来年頑張るためにも契約しないと。違った阪神をお見せして、秋にみんなで喜びたい」と約束したが、簡単に引き下がるつもりはない。【柏原誠】