本塁打より四球よ!

 オリックス李大浩内野手(29=韓国ロッテ)が出塁率を重視した出来高払い契約を結んでいることが23日、分かった。年俸2億5000万円の2年契約。1年3000万円の出来高払いについて、関係者は「出塁率が3~4割ほどを占める。本塁打数の部分はごく一部。あとは打点が3割」と設定内容の一部を明かした。

 入団会見で李大浩は「死球でも四球でも何でも(塁に)出ることを誓う」と、韓国リーグ3冠王2度の実績にこだわらない姿勢を見せていた。パ・リーグで本塁打、打点と2冠の西武中村は出塁率3割7分3厘。韓国メディアでも比較対象となっているライバルを上回り、李大浩は韓国で2年連続の4割3分超えを誇る。初の日本球界で目標の100打点だけでなく、四球を選んでチームの得点に貢献するつもりだ。

 さらに出塁率アップを後押しする指令も出ていた。韓国では凡打した場合、一塁への全力疾走の“放棄”を黙認されていたが、球団は相手が大打者といえどチーム方針として厳命。もちろん郷に入っては郷に従えで、李大浩は体重130キロから125キロへの減量に取り組んでいる。【押谷謙爾】