ロッテ今江敏晃内野手(28)が「内川バット」で首位打者のタイトルに照準を定めた。9日、QVCマリンで契約更改を行い、現状維持の1億4700万円+出来高払い(金額は推定)でサインした。日本一の10年は自己最高打率の3割3分1厘をマークも、昨季は2割6分9厘にダウン。「首位打者を取りたい」という今季は秘策がある。両リーグで首位打者のソフトバンク内川のバットを参考にした新バットを試すこと。「あんなにヒットを打てる人のバットはどうなんだろうと思って」と、きっかけを明かした。

 昨季、内川に借り、練習で試して好感触を得た。ミズノ社の内川モデル最大の特徴はグリップの太さ。今江は「僕は平均より細く、内川さんは平均より太い」と言う。すでに自身が契約するSSKに発注して完成済みだ。SSK担当者は「去年から約1・5倍の太さ。重心が手元に来るのでバットコントロールしやすい」と説明する。バットマン今江が反攻の1年に挑む。