楽天の育成選手木村謙吾投手(19)が10日、「仙台の星」としての活躍を誓った。10日、Kスタ宮城で2年目の塩見と2日連続で自主トレ。仙台育英高OB、球団初の宮城県出身ドラフト指名選手として大きな期待を寄せられる逸材だ。最速145キロを誇る左腕は「期待に応えないといけないと思います。まずは試合に出て2軍のローテーションに入ること。そこで結果を出したい」と意欲を燃やした。

 手応えがあった。昨年は2軍で2試合に登板し、防御率9・64。この日、練習を視察した広橋育成チーフコーチは「まだまだプロの体じゃない。体幹が弱かった。球のキレとか持っているものは素晴らしい」と評する。木村は昨秋のキャンプで腹筋背筋を中心に体幹を強化。「できなかったことができるようになってきた」と成果を実感する。投球で右足を上げる際、腹筋が弱かったために高く上がらなかったが、今では右肘に当たるほどの高さまで上げられるようになった。一般的には足を高く上げることで力がたまり、球に勢いがつきやすくなるという。

 昨年12月末には母校の同期会を行い、ヤクルト由規の弟、同球団育成選手の貴規と再会した。同じ立場なだけに「負けないように頑張りたい」。地元の星が、今年勝負をかける。【斎藤庸裕】