楽天の新人合同自主トレが12日、仙台市のKスタ宮城でスタートした。育成選手を含めた7選手が、ランニング、下半身強化トレーニングなどで約5時間、汗を流した。ドラフト3位の三好匠内野手(18=九州国際大付)は、この日から野手として新たな野球人生を歩む。高校の恩師で宮城県出身の若生正広監督(61)の思いを胸に、プロでの活躍を誓った。合同自主トレは28日まで行われる。

 三好が“みちのく魂”を引き継ぐ。昨春のセンバツでは準優勝投手となったが、通算23本塁打の打撃センスを生かすため、プロでは内野手として挑戦。九州国際大付の若生監督は宮城県出身で、東北高校の監督を務めていた。そんな縁のある地で三好は、恩師に向けて「東北出身の監督なので、監督の気持ちの分まで頑張りたいです」と、力強く話した。

 印象に残っている言葉がある。「野球以外のことをしっかりやりなさいと(監督に)言われました。あいさつとかそうじとかですね」と、高校3年間、野球人である前に人としてのマナーの大切さを学んできた。8日に泉犬鷲寮に入寮し、新生活となった今でも毎日部屋のそうじは欠かさないという。プロ入りにあたり、「不安も大きい」と話したが、同監督から「自分なりに一生懸命やれば必ず結果は出る」と言葉をかけられた。数々の教えが、胸に刻まれている。

 背番号2として球団からの期待も高い。その上で、野手転向を成功させることが、若生監督への恩返しにもなる。まずは守備を重視し、「できればショートでやっていきたい。松井稼頭央さんのような走・攻・守そろった選手になりたいです」と、同じチームの先輩を理想とした。地元福岡を離れる際には、母伊代子さんから「遠くなるけど応援してるから」と書かれた手紙を受け取った。「1カ月集中して、ケガをしない体を作って技術を磨いていきたい」。多くの支えを背に、東北の地でプロ人生に花を咲かせる。【斎藤庸裕】

 ◆三好匠(みよし・たくみ)1993年(平5)6月7日生まれ。福岡・北九州市出身。九州国際大付で1年夏から外野手として甲子園出場。2年秋から投手兼任。3年春には高城(DeNA)とバッテリーを組みセンバツ準優勝。プロでは将来性を買われ内野手転向。高校通算23本塁打。174センチ、75キロ。右投げ右打ち。