楽天牧田明久外野手(29)が雪中トレで右翼の定位置を狙う。14日、Kスタ宮城の室内練習場で強めのキャッチボールを行った。きれいな回転の球筋に「去年よりも、ずっと良い」と手応えを口にした。チーム屈指の強肩で、昨季は右翼を守ることが多かった。だが現状では、今季の右翼には肩を買われた新加入のテレーロが入るもよう。牧田は鉄平と左翼を争うが「やっぱりライトを守りたい。三塁を狙う走者を刺すのが快感なんです」と助っ人に挑むことを宣言した。

 自慢の鉄砲肩を自然の中で鍛えた。年末年始は福井・越前市に帰省。故郷は常時、積雪20センチはくだらない。毎朝、家の前の雪かきが日課だったが、足腰のトレーニングになった。さらに「子どもたちと雪合戦しました。今年は、あまり肩を休ませないようにしてます」。肩、肘に故障歴があるだけに、慎重に調整法を模索。年が明け、いきなり動かすよりも、ある程度状態を維持する方法を選んだ。

 頼れる強肩に、野村元監督から「自衛隊」と評されたこともある。「肩は僕の武器ですから。テレーロがダメなら、いつでもライトに行きますよ」と希望を隠さなかった。【古川真弥】