「しげる」って呼んで!

 楽天からトレードで加入した阪神松崎伸吾投手(28)が14日、楽天時代にバッテリーを組んでいた藤井彰人捕手(35)の“男前”キャラに続く、キャラ定着を熱望した。候補は美声と色黒がトレードマークのあの人だ。

 「僕も何かキャラを探そうと思います。楽天時代にあだ名が『しげる』だったんです」

 照れながら明かしたのは、歌手松崎しげる(62)にちなんだあだ名。昨季は松崎の代表曲「愛のメモリー」を登場曲に選曲。甲子園でも同曲に乗って「しげる」がマウンドに上がるかもしれない。「どうしようかなと思ってるんですよ。球場がざわつくんですよね」と検討中だ。

 前日13日に大阪市内の新居へ引っ越しを済ませ、この日は初めて西宮市の鳴尾浜球場で自主トレ。ランニングやキャッチボール、ウエートで汗を流した。「もうちょっとしたら黒くなってくると思います」。キャンプが終わる2月下旬には、本家ばりに真っ黒に日焼けしているかもしれない。昨秋にサイドスローに転向した「しげる」が、新天地で美しい人生を送り、かぎりない喜びをつかむ。【岡本亜貴子】

 ◆松崎伸吾(まつざき・しんご)1983年(昭58)9月17日、福島県生まれ。光星学院(青森)では同3年夏の甲子園で8強入り。東北福祉大から05年大学・社会人ドラフト1巡目で楽天入り。通算43試合2勝16敗、防御率6・04。180センチ、90キロ。左投げ左打ち。