西武中村剛也内野手(28)が、自身最速でフリー打撃を行った。16日、西武球場の室内練習場で、坂元弥太郎投手(29)を相手に約40分間で130スイング。「タイミングとかが全然違う。まだまだ振り込んでいかないと」と振り返ったが、豪快なスイングで快音を響かせた。この時期、打撃投手を相手のフリー打撃はあったが、現役投手を相手はプロ初。目標に掲げるプロ野球記録の55本塁打に向け順調な調整を物語っていた。

 数日前に「坂元さんが打ってくれないか、というので」と決まった。坂元からはカーブも投じられ、中村は「(変化球を)勝手に投げてきたんで」と笑ったが、凡打には悔しさをにじませるほど真剣勝負だった。

 昨季は重さ920グラムのバットを使用したが、ヘッド部分の直径を2ミリ細くしたため、920グラム、930グラム、940グラムを用意。「バランスが良かった」と20グラム増の940グラムのバットを使用することをほのめかしていた。