佑ちゃんが真のエースとなるために“邪念”を封印!?

 3月30日西武戦(札幌ドーム)で開幕投手を務めプロ初の完投勝利を挙げた日本ハム斎藤佑樹投手(23)が、次回先発予定の6日ロッテ戦(QVCマリン)へ向けて投球に全神経を集中する。当日は、かつて佑ちゃんへ好印象を口にした女優長沢まさみ(24)が始球式を務める。人気女優の登場にも興味は示さず、2戦連続の快投を誓った。

 “邪念”を封印し、打者との勝負だけに集中する。開幕戦で、強打の西武相手に4安打1失点でプロ初完投勝利をマークした佑ちゃん。興奮さめやらぬ周囲をよそに、本人はいたってクールだった。

 2日は完全休養日で、斎藤も次回先発予定の6日ロッテ戦に備えた。実はこの試合、女優の長沢まさみが始球式に登場し、ロッテの本拠地開幕戦に花を添える予定。長沢といえば、斎藤が“ハンカチ王子”としてブレークした6年前、CMの記者発表会で「斎藤投手はすごく好き」と発言。その後も、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で「ハンカチ王子という人が大好きで…」と、斎藤のファンであることを公言していた。

 以前、好意を寄せてくれていた相手と同じマウンドに立つことになった佑ちゃん。さぞかし、気になるかと思いきや「昔、そういう発言があったことは知っていますが…、そんなこと考えている余裕はないでしょ」と一笑に付した。

 ロッテ戦では2戦連続の完投勝利という期待もかかる。前エースのダルビッシュ(レンジャーズ)からもツイッターで「7~10完投」を要求されたが「完投はずっとしたいと思っていたけど、まずは規定投球回を投げることが目標。1イニングずつという感じで投げていきたい」と、足元を見つめた発言。開幕戦同様、立ち上がりから全力投球で敵をねじ伏せに行くことに集中する。

 開幕投手を務めたことで、順番通りなら今後も相手エースとの対戦が続く。不利な状況に変わりはないが「プレッシャーをひとつプラスできる」と、前向きにとらえているところが斎藤らしい。“持ってる”を卒業した背番号18は、1歩ずつエースへの階段を上がっていく。【中島宙恵】