4・3はアニキに乗れ!

 阪神金本知憲外野手が今日3日のヤクルト戦(神宮)で44歳の誕生日を迎える。移籍した03年以降、3本もバースデー弾を放っており、いずれもヤクルト戦という心強いデータがある。1日のDeNA戦で今季1号アーチをかっ飛ばしており、2戦連続本塁打を記録する可能性は高い。

 データは語る。金本は自ら祝砲を打ち上げる男だ。今日3日に、44度目の誕生日を迎える。今季も難敵になりそうなヤクルトが最も警戒しなければならないだろう。阪神に移籍した03年以降、誕生日の成績は26打数8安打の打率3割8厘。10打点で、3本塁打を記録。中でも05、07、09年にアーチを放っているが、いずれもヤクルト戦だ。前回、バースデー弾を放った時には、こんな談話を残している。

 金本

 41歳ですか。もう年です。

 この時から早くも3年がたった。右肩の故障に苦しんだが、体の衰えという点では、全く感じさせない。

 1日のDeNA戦では、完全復活を予感させた。今季1号の特大弾に、本塁への送球も中継を介さずに強いものだった。一夜明けて、この日のナイター練習にも参加。山脇守備走塁総合コーチが「予定通り」というように、フリー打撃は見送ったが、黙々と左翼の守備位置でノックや打球捕をこなした。寒空の下、30分近く、ボールを追い、元気な姿を見せた。「以前のようにレギュラーを約束されていないわけだから」と話しており、特別休暇といったベテラン特権は不要。開幕から3戦連続でスタメン出場したが、疲労の蓄積は見られなかった。

 マートンのスタメン復帰により、金本は「7番左翼」で出場することが予想される。巨人に勝ち越して勢いに乗るヤクルトに、強力布陣で対抗できるのは大きい。昨年までのような守備の不安が少なくなったのは、金本にとっても好材料。今日3日の予告先発は右腕のロマン。バースデー弾が飛び出せば、223人の投手から本塁打を放ったことになる。これは清原、山崎に並ぶ歴代2位の数字だ。4・3はアニキの日。金本が和田阪神を軌道に乗せる。【田口真一郎】◆金本阪神移籍後の4月3日成績◆03、広島、7○2、広島、4、1、0、104、巨人、5○1、東京ド、4、1、0、005、ヤクルト、9○5、大阪ド、4、1、1、207、ヤクルト、4○3、神宮、3、2、1、408、広島、2●4、広島、3、1、0、109、ヤクルト、5○2、京セラ、4、2、1、210、中日、2●3、ナゴヤド、4、0、0、0[試]7[率].308、26、8、3、10※左から年、対戦相手、スコア、球場、打数、安打、本塁打、打点