今季初先発で「雨男」を返上!

 インフルエンザのため開幕ローテーション入りを逃した阪神久保康友投手(31)が9日、甲子園で行われた指名練習に参加し、ブルペン投球を行った。先発予定の明日11日広島戦(マツダスタジアム)に向けて静かに闘志を高ぶらせた。

 「いつも通りに準備できている。いらない感情は排除して。自分の出来だけ。悪ければ打たれるし、良ければ打たれることもない」

 最初の敵はまたも「雨天」になりそうだ。11日、広島は雨の予報だ。昨季、先発予定とみられる試合が4度、降雨中止。20試合の先発のうち4戦が雨天決行して2勝2敗だったが、9月17日広島戦は1回でKOされるなど、1試合平均4・75回しか投げていない。雨のジンクスにめげず、平常心で勝負に臨む。

 「雨が降って、こちらもコンディションが悪ければ向こうもコンディションが悪い。自分だけコンディションが悪いわけじゃない」

 2月に右肩の張りを訴えスロー調整。そして、3月下旬にはインフルエンザで再び本隊から離脱していた。ようやくたどり着いた今季の初登板初先発。久保が勢いに乗じれば、好発進の先発陣が盤石になるのは間違いない。【酒井俊作】