阪神藤川球児投手(31)がきょう10日に海外FA権を取得する。球団側は全力で残留に努める方針で、同日に残留交渉に動く可能性がある。阪神坂井信也オーナー(64=電鉄本社会長)は大阪市内の電鉄本社で取材に応じ、来季もタテジマでプレーすることを切望した。「まあ、まだシーズン始まったところやから。本人もそこまで考えていないと思いますけど」と時期尚早と前置きした上で、藤川の米大リーグ志望については「それは十分、理解しています」と理解を示した。ただ、それでも、残留を望むのかという問いには「そうですね」と深くうなずいた。

 和田監督も「もちろん。120%、そう。球児の考えや思いもあるだろう。球団と話し合ってもらって、残留してもらいたい。そういう思いでいることは、確かだ」と同調した。

 通算200セーブに王手をかけている藤川はこの日、広島へ移動する前に「何もないよ。きょうは休みだから」と話しただけ。球界屈指のクローザーの動向に注目が集まる。