<広島2-10阪神>◇10日◇マツダスタジアム

 勝利の裏で、和田阪神に影を落とすアクシデントが発生した。藤井彰人捕手(35)が顔面に死球を受けて負傷交代した。2回無死二塁、バントの構えをしたところ広島大竹の速球が顔面へ。よけきれず左目付近を直撃した。担架に乗せられてベンチ裏へ下がり、約20分後、救急車で病院に向かった。

 開幕から6試合スタメンマスクをかぶった藤井彰の負傷に和田豊監督(49)も心配そうな表情。「意識ははっきりしていた。目も見えているようだった。捕手が2人だから、考えていかないといけない」。

 開幕から捕手は藤井彰、小宮山の2人態勢。ひざの状態を考慮し、城島はマスクをかぶっていない。球団によれば、広島市内の病院で「精密検査が必要」と診断され、骨折の可能性もある。今日11日に大阪で精密検査を受ける。病院から宿舎に戻った藤井彰は自力で歩くことができ、意識もはっきりしている。ただ、頭への影響などが考えられるため、予断を許さない。