<ウエスタン・リーグ:阪神1-6オリックス>◇1日◇甲子園

 オリックス井川慶投手(32)が、8日からのソフトバンク3連戦(ほっともっと神戸)中に1軍初先発することが濃厚になった。ウエスタン・リーグ阪神戦で先発。古巣の本拠地は、06年10月8日巨人戦以来2032日ぶりで6回を4安打1失点。3度目の実戦を終えて今日2日から1軍に合流する。

 6年ぶりの聖地。第1歩は、味方の猛攻による初回2死一、二塁の打席だった。清原の外角球をとらえて左越えの2点適時二塁打。ファンの歓声を浴びて「打撃練習は5年以上してなかった。まぐれで当たった。(阪神エース時代は)あまりいい歓声がなかったので、こういう形で戻って歓声を受けてうれしかった」。

 本職の投球は93球を投げて最速139キロ。130キロ前後のカットボール、シュートで打たせてとる投球を見せた。「かわして、というところ。結構厳しい投球だった。(1軍に)できるだけ早くと思うが、今の状態では戦力になりづらいと思う」と控えめに話した。

 ただ2戦連続で5回以上を投げており、この日は“凱旋(がいせん)初白星”もゲット。日本では10月16日ヤクルト戦以来2024日ぶりの勝利だ。数字を見れば、2軍でのやり残しは多くない。1軍先発陣に疲れが見える現状で、豊富な経験も武器だ。視察した高代ヘッドコーチは「キャリアがある投手だし。もう準備はできたという感じ」。

 セオリーに従って中6日以上の間隔ならば、昨季の日本一チームと激突。井川が神戸でスタンバイする。