打撃不振の阪神マット・マートン外野手(30)に対し、球団フロントが緊急面談していたことが21日、分かった。マートンは交流戦で17打数1安打。通算打率でも1割9分9厘で、前日20日の楽天戦後に「メジャーでもマイナーでも、ここまで打てなかったことはない。自分でもどういう状態なのか分からない」と弱音を吐いた。

 球団首脳は「やはりストライクゾーンの問題が気になっているようだ。かなりいら立っている」と話した。マートンにとっては、2年連続の面談。昨年5月26日のロッテ戦で、アウトカウントを勘違いして、捕球したボールを客席に投げ入れる失態を犯した。その後は気持ちを切り替え、2割7分だった打率を11試合で3割に乗せている。

 今日22日のオリックス戦では、一時的に先発を外れる可能性もある。片岡打撃コーチは「マートンに限らず、前向きにやっていくしかない」。チーム浮上のかぎを握るだけに、慎重に復調の可能性を探る。