交流戦の反攻は「京セラ男」と「夜男」にお任せ!

 4連敗中の阪神は今日22日からのオリックス2連戦(京セラドーム大阪)の先発としてランディ・メッセンジャー投手(30)と岩田稔投手(28)が登板する。

 交流戦4戦全敗の非常事態だが、22日に先陣を切るメッセンジャーは冷静だ。

 「(連敗中だが)同じように投げるだけ。相手が(攻撃で)やってくることを考えるんじゃなく自分のやるべきことをやるだけさ」

 今季の交流戦初登板となる助っ人にとって、京セラドーム大阪は相性のいい球場の1つ。昨季は2戦2勝で防御率1・13だった。「たまたまいい成績を残せている球場の1つというだけさ」とクールだが、完投勝利も挙げている。

 「連敗ストッパー」の真価も発揮する。昨季は連敗を5度止めた。今年も4月17日ヤクルト戦(ほっともっと神戸)に勝って、チームの連敗を2でストップ。逆境に強い男が巻き返しに挑む。

 明日23日の先発が決定的な岩田は今季初のナイターとなる。甲子園で「何もないですよ。やることをやるだけなんで」と気合を込めた。昨季はナイターで防御率2・16の好成績を残し、昼間の防御率4・22と対照的だった。今季の7試合先発はすべてデーゲームで2勝5敗。流れを変えるためにも意義のあるナイター戦だ。12日のDeNA戦(横浜)先発後はリフレッシュのため出場選手登録抹消。中10日の本番で仕切り直す。プラス材料の多い2人が借金完済を狙う。【酒井俊作】

 ▼メッセンジャーは京セラドーム大阪で5試合に投げ、2勝0敗、防御率1・42。通算19イニングを投げ、被本塁打ゼロだ。来日初登板となった10年の開幕戦、3月26日横浜戦では8回にマウンドに上がり、1イニングを3者凡退。11年8月6日ヤクルト戦では来日初完投勝利を挙げている。