<阪神2-5ヤクルト>◇15日◇甲子園

 阪神能見篤史投手(33)がまさかの3回KOだ。1回、ミレッジにいきなり左中間最深部に先頭打者弾をたたき込まれた。さらに1点リードの2回2死、8番打者から2四球2安打で同点とされた。3回には先頭の4番畠山に高め直球を左翼席中段まで運ばれて勝ち越しを許す。今季最短タイの3回5安打2四球3失点で、自身2連敗の7敗目(5勝)を喫した。降板直後にはベンチを後にしてロッカールームに移動したもよう。張りなどの疲労もあったと見られる。

 和田監督

 (早期降板は体と不調の)両方やね。悪いなりの投球ができていない。投手に打たれて四球も絡んで、点を取られるべくして取られている。

 能見本人は肘痛や肩痛、風邪などを否定し、巻き返しへ力を込めた。

 能見

 体調なのかどうなのか…、全般です。疲労も多分あるけど、最近は投げていてもしっくり来ない。いろいろですよ、本当に。結果としても出ていない。自分で何とかしないと。

 ここ最近は本来の投球から遠ざかっている。当初の予定通り、球宴期間に入って登板機会がなくなるため、今日16日に登録抹消される見込みだ。監督推薦での球宴出場については「(辞退は)ないと思います」と説明。現時点で球宴明け直後のローテにも入る方向だが、復調への模索が続く。