<オールスターゲーム:全セ4-0全パ>◇21日◇松山

 阪神鳥谷敬内野手(31)は急造二塁手とは思えない美技を連発した。全セの7番二塁で先発。大学1年春以来となる二塁守備はいきなり訪れた。1回表、1番聖沢の一、二塁間へのゴロを無難にさばくと、2番角中の二遊間へのゴロも難なく仕留める。思わず満面の照れ笑いだ。

 「1球飛んでくるまでは大丈夫かな、と。早めに飛んできてくれて良かった」

 3回は内川の後方への飛球を半身キャッチ。4回に中島が二遊間へライナーを放つと、ハーフバウンドに追いついて華麗な逆シングルキャッチから完璧な一塁送球を決めた。そして5回1死一、三塁。田中の二ゴロをさばき、素早く二塁ベースにトス。遊撃坂本と4-6-3の併殺を完成させると、すぐさま両手拳を握りしめ、坂本の元に猛ダッシュして強烈ハイタッチ。何らかの約束を果たしたかのように、無邪気に喜んだ。「(約束があったか)それは言えないけど…、ちょっとありました」。そうはぐらかしたが、間違いなく松山を盛り上げた。

 試合前にノック&打球捕で二塁守備を特訓。成果が実り、6度の守備機会をクリアした。打っては2打数無安打も、5回15アウトのうち7アウトをゲット。「昨日は本職のショートで飛んでこなかったのにね。いい経験になりました」。少し照れくさそうに球場を後にした。【佐井陽介】