<オールスターゲーム:全パ6-2全セ>◇第3戦◇23日◇盛岡
左太もも裏肉離れで離脱していた中日荒木雅博内野手(34)が、球宴で実戦復帰し、初安打を放った。3戦目のこの日、9回に代打で初出場。楽天青山の真っすぐを左前にはじき返した。チームはブランコら主力の離脱で打撃力が落ちる中、後半戦に向けて明るい希望となった。
「足の感覚も戻ってきています。いい当たりができたのはよかったですね」
盛岡の三塁ベンチ裏にホッとした笑顔が浮かんだ。10日の阪神戦で負傷して以来、リハビリの毎日だった。球宴を辞退してもおかしくない状況だが、復帰目安の後半開幕戦から10試合に出られない罰則が科される。選んだのは強行出場だった。球宴期間中もアイシングなどリハビリを継続。ようやくこの日、フリー打撃を再開しての快打だった。
1打席を大事に使った。「せっかくの機会だし、しっかりボールを見ようと思った」。青山の初球を見逃すとその後は、じっくりボール球を2球を見送り。だが4球目からは一転打ちにいき、ファウルを3連発。しっかりタイミングを合わせ、7球目を仕留めた。ここで高木監督は「代走に岩瀬を送ろうと思った」が丁寧に辞退。「走塁練習もしとかなきゃいけないんで」。しっかりリードも取り、投手との間合いも測った。
もっとも25日阪神戦での復帰についても冷静に自分を見つめた。「出たい気持ちはある。でも一番怖いのは再発。焦らないようにしたい」。高木監督も「完調じゃないし明日を見てからだね」とコメント。本来、球宴出場組は24日の練習が休みだが、岩手から空路名古屋に飛んで志願参加する。たとえ25日は無理でも、今月中の1軍復帰に向けて気合は十分。荒木が帰ってくれば、巨人追撃に大きな弾みがつく。【松井清員】



