ソフトバンク秋山幸二監督(50)が4番の求人募集をかけた!?

 6日、打撃好調でここ2試合4番だった多村を負傷のため登録抹消。日替わり4番は継続となり「チームを見渡しても4番を打てるのが、そんなにはいない」と“人材不足”に頭を悩ませた。松中、松田も故障離脱中で、1軍実績ならペーニャ、小久保に絞られる中、「伸び盛りだね」と候補に急浮上したのは2年目の柳田悠岐外野手(22)だった。

 5日西武戦で推定飛距離135メートルのプロ1号を放ち、昨年のウエスタン・リーグ本塁打王がついに本領を発揮した。藤井打撃コーチが「近い将来、クリーンアップを打つ素材」というように、球団フロントも和製大砲の成長を見守っている。一夜明けた柳田は「メールの返信が大変」と事の大きさを実感しながら「芯に当たれば飛ぶという部分はある」と自信も広げた。

 もっとも、いきなり4番というのは飛躍しすぎ。秋山監督は「自分が4番なんだと感じてやる人もいるし、プレッシャーに感じる人もいる」としっかり適性を見極めるつもり。今日7日の日本ハム戦(帯広)の4番は通算410発の小久保が有力。実績ではかなわない。ただ、可能性ある柳田がアーチを増やせば採用もありうる。指揮官が逆説的な表現で若武者に発奮を促した。【押谷謙爾】

 ◆柳田悠岐(やなぎた・ゆうき)1988年(昭63)10月9日、広島県生まれ。広島商では2年秋に中国大会に出場。広島経大では2年から3年連続で大学選手権に出場し、広島6大学リーグではベストナイン6度、首位打者4度。10年ドラフト2位。今季は27試合で、打率2割6分4厘、1本塁打、5打点。187センチ、89キロ。右投げ左打ち。