目指せ、未来の守護神!!

 7月に支配下選手登録されたばかりの阪神ロバート・ザラテ投手(25)がクローザーの「適性試験」を受ける。今年4月にリリーフエースの藤川が海外FA権を取得しており、メジャー移籍した場合を想定して、新守護神の育成も課題だ。

 借金15を背負い、上位進出を目指しつつ、新戦力発掘も求められる。前日5日広島戦で1軍デビューしたばかりの左腕助っ人が、次代の抑え候補に急浮上。山口投手コーチは「左打者だけでなく右も抑えられるか。そうなれば来年以降、頭(先発)でもクローザーでも行ける力量はある。これからはチームにとっても彼にとっても大事な時期」と評価し、今後も積極的に起用する方針だ。まずは阿部ら左の強打者が並ぶ今日7日からの巨人戦で力を見定める。村田、長野、坂本と右の強打者への対応もポイントになりそうだ。

 5日はバント処理に戸惑って失策し、ボークも犯して3失点した。だが、自己最速を更新する154キロを計測するなど直球18球のうち17球が150キロ台と抜群の球威を示した。6日、ザラテは神宮室内で練習し「大きな試合で投げた方が経験も積める。もちろん燃えるものはある」と気合十分だ。内外角の投げ分けなど課題も明確。確固たる地位を築くためにも、Gの猛者に立ち向かう。