<イースタン・リーグ:ヤクルト3-1日本ハム>◇11日◇戸田

 “一発快投”とは、ならなかった。2軍で再調整中の日本ハム斎藤佑樹投手(24)が11日、イースタン・リーグのヤクルト戦(戸田)で先発し、6回を4安打3失点。当初予定されていた2軍での調整登板をすべて終えたが、1軍合流の結論は先送りとなった。

 何より結果が求められた2度目の調整登板。1回、いきなり先制点を許してしまった。2死から飯原に四球を与えると、続く武内、雄平と立て続けに中前打を浴び2失点。2、3回に4連続三振を奪ったものの、5回に再び四球からピンチを招き3点目を失った。「無失点を目指していたので、3失点してしまったことはすごく悔しい」。斎藤本人にとっても、納得できる内容かは「半々」と灰色の85球だった。

 この日は3度得点圏に走者を背負い、0点に抑えたのは1度だけ。2軍降格時に比べ「手応えをちょっとずつ感じている」と斎藤は言うが、首位争いの最中にある1軍首脳陣はシビアにならざるを得ない。報告を受けた栗山監督は「結果もそうだけど、やろうとしていることが中途半端なら、もう1度下で投げさせる場合もある」。今日12日の2軍戦に先発する中村や、谷元ら1軍マウンドを目指すライバルたちと比較した上で、斎藤の昇格時期を見極める。【中島宙恵】