<DeNA10-6中日>◇12日◇松本

 守道竜の勝利の方程式が崩れ、稲葉コーチへの弔い星はならなかった。急死から一夜明けた追悼試合。再逆転して1点リードの7回から必勝リレーに持ち込んだ。だが36試合で通算3失点の田島慎二投手(22)が、まさかの1イニング3失点。絶対的セットアッパーの21試合ぶりの失点が重く響き、最下位DeNAに痛い連敗を喫した。

 「投げたところが悪かったです」。プロ初黒星の田島はくちびるをかんだ。真っすぐが走らず、金城、下園、荒波、内村にプロ初の4連打を浴びて同点。この瞬間、山内の10勝目が消えた。だがその後も中村の犠飛や筒香の適時打を浴びるなど修正できず、簡単に逆転を許した。

 7日と9日の広島戦で首脳陣の連携ミスや先発ソトの負傷降板があり、抑え定着後初めて2回ずつを投げた。150キロ台も連発できる球速は130キロ台まで低下。権藤コーチは「向こうに流れがいっていた」とし、田島本人も「疲れは大丈夫です」と否定したが、いつもの勢いはなかった。

 結局先発山内らが打ち込まれて大量10失点。攻撃も今季最多タイの17安打を放ったが12残塁で6点止まりだった。高木守道監督(71)は「立ち止まって話すことはない。昨日今日と同じ打者に何本打たれとるんや」とおかんむり。

 甲府&松本遠征はくたびれもうけの連敗で、巨人との差は5・5のまま。松本から3時間かけて名古屋に帰る深夜バスは重苦しかった。【松井清員】