真の4番になれ!

 阪神新井良太内野手(29)が27日、横浜スタジアムで行われた指名練習に参加し、和田監督から熱血指導を受けた。三塁ベース付近でジェスチャーを交えながら、30分近く話し込んだ。

 和田監督

 彼も大変やろう。力以上のポジションにいるわけやから。フォームうんぬんより、打席の中での考え方とかね。すごく野球人として大切なものを持っているんだけど、それが勝ち過ぎる時がある。相手のピッチャーはそういうところを突いてくる。駆け引きみたいなものを、これからは…。

 9日巨人戦から、16戦連続で4番に座る。その間は、打率2割3分4厘、2本塁打、6打点と苦闘している。4番は相手投手から厳しくマークされる打順だ。得意なコースにはなかなか投げてこない。

 和田監督

 捨てようか、もしくは打てない所を思い切って狙っていこうか。そういうことができてくると幅が広がってくる。もうひとつ上の打撃ができるようになる。

 今後の4番起用は決まっている。4番目の打者から4番打者へ。指揮官は思いを込めた。

 新井良

 打つのも守るのも足を使う。下が大事だから。練習の時はしっかりできている。打席に入ったとき、もう1つ上の準備をしていこうということ。

 熱血指導に神妙な面持ちだった。今日28日に対戦するDeNA三浦とは、今季5打数3安打4打点、1本塁打と相性がいい。1つ上のレベルに到達できるか。新井良の成長がチーム再建の鍵を握る。【田口真一郎】