<阪神0-1広島>◇1日◇甲子園

 阪神ジェイソン・スタンリッジ投手(33)が8回3安打1失点の好投も報われず、10敗目(6勝)を喫した。「こういうのはなかなか自分の中で消化しきれない負け方。0-1で負けるのは常に難しい。消化しきれない部分がある」と複雑な心境を吐露した。

 初回、先頭丸に与えた四球が悔やまれる。2死から松山にも四球を与え、2死一、二塁で5番エルドレッドに初球の外角低めスライダーを左前に運ばれ先制点を献上。「先頭バッターを歩かせたのが反省。初回は、なかなか自分のストライクゾーンが見つからなかった。しっかりベース上にはいってたけど低くいってしまった」と悔しさをにじませた。

 尻上がりに調子を上げ、散発3安打で8回を最少失点に抑えたが、116球の熱投は報われなかった。「だいぶ空いた中での甲子園の試合だったので、何とか勝ちを取りたかったけど、いいボールは投げられた」。この悔しさは次回登板で晴らすしかない。

 ▼スタンリッジが今季10敗目。岩田、メッセンジャー敗に続き、阪神の2桁敗戦投手が3人となった。同一年に2桁敗戦3人以上は、01年の4人以来11年ぶり。なお阪神の外国人投手2人がシーズン10敗以上は、65年バーンサイド(14敗)バッキー(14敗)01年ハンセル(13敗)カーライル(10敗)に次ぎ3度目。