<オリックス2-3楽天>◇15日◇京セラドーム大阪

 鋭い打球が楽天松井のグラブに収まった瞬間、“希望の光”がまた少し大きくなった。3-2の9回2死一、二塁。オリックス・スケールズの中前に抜けそうな当たり。遊撃松井が左手を伸ばし「入った。まぐれ」。打っても3安打1打点のベテランは謙遜したが、攻守で3連勝に貢献。星野仙一監督は「抜けたと思った。稼頭央が乗っている。良い仕事をした」と感謝した。

 若い面々も見逃せない。0-1の2回は24歳の銀次が二塁打で、22歳の島内が右前打でつなぎ、23歳の岡島が内野ゴロを打ち追いついた。3回は21歳の西田が得点につなぐ犠打。今季初勝利の菊池は22歳だ。星野監督は「若いメンバーで行くしかない」と答えた。

 この日の先発10人の平均年齢は27・1歳。3月30日の開幕戦は29・6歳だったが、そこから3連敗。約半年後。2歳半、若返り3連勝した。監督自ら「誤算から生まれた」と認めるヤング・イーグルスではある。主力に故障、不振が続き、若手の抜てきしかなかったが「コーチが準備してくれていた。俺は若いのを使うのは怖くない」と強調する。

 別の効果もある。前日プロ初安打の西田の存在。大久保打撃コーチは「稼頭央は西田を見てアドレナリンが出る。来年、出られないのではと。稼頭央も若い頃、そう世代交代した」とみる。3位ソフトバンクに3ゲーム差と再接近。残り20試合を切り若い血で息を吹き返した。65歳の星野監督も「諦めてないよ」と力強かった。【古川真弥】