3年ぶり優勝を目指す首位日本ハムの栗山英樹監督(51)は「ここまで来たら“攻めダルマ”になって攻めるだけ。全員が機能したら勝てる」と言い切った。20日はチームと離れ、夜遅くに東京入り。「選手が頑張ってつかんだチャンス。思い切り楽しんで、躍動してほしい。いつものようにやってくれたら、それでいい」と話した。

 打線は14日ソフトバンク戦から上り調子。鍵を握る4番中田は、プロ入り5年目で初めて優勝争いを味わっている。「これまでチームが優勝争いしている時は1軍にいなかったので、今は楽しいね。変に力んだら自分の力が出ないので、楽しめたら。バントだったり、四球だったり、きちんと仕事が出来れば負けないと思う」。絶好調の3番糸井へのマークが予想されるだけに、後を打つ中田の存在は重要になる。場合によっては四球を選ぶことや、犠打、進塁打をこなすなど、硬軟自在な役割が求められる。

 このカードで2連勝すれば、22日に念願の優勝マジックが点灯する。きょう21日の西武先発は野上。厚沢プロスカウトは「先手必勝」と「縛らない打線」をポイントに挙げた。あえて狙い球などは指示せず、好調な打線の勢いそのままに迎え撃つ作戦で、ガッチリと首位を固めるつもりだ。【中島宙恵】