広島ブライアン・バリントン投手(31)、キャム・ミコライオ投手(28)、ブラッド・エルドレッド内野手(32)が来季も残留することが24日、濃厚となった。球団は2年続けて先発ローテを守ったバリントンを高く評価しており、今オフ2年契約が切れる本人も前向き。ミコライオとエルドレッドは来季2年契約の2年目で、すんなり残留する見込みだ。

 頼もしい助っ人が来季も広島のユニホームを着る。バリントン、ミコライオ、エルドレッドの3人の残留が濃厚となった。球団は来季の新外国人のリストアップ作業を行っているが、球団首脳は「(3人より)いい選手はなかなかいない」と説明した。最終的には、新たに調査中の選手との比較になるが、チームの中核を担ってきた3選手は来季戦力として期待される。

 バリントンは今季6勝にとどまるが、前田健とともにチーム最多の27試合に先発するなど、2年連続でローテーションを守った実績が評価されている。昨季はチームトップの13勝。今季は2年契約の2年目だが、本人も残留に前向きで、新たに契約を結ぶことに支障はないとみられる。

 来日1年目のミコライオと、シーズン途中で加入したエルドレッドは、2年契約で、選択権は球団が持っている。ミコライオは長身から投げ下ろす150キロを超える直球で打者を圧倒。不調のサファテに代わって、シーズン途中からクローザーを務め19セーブを挙げた。エルドレッドは栗原、ニックが戦線離脱をしたのちに緊急補強で来日。4番として55試合で9本塁打を放っている。

 7月に左膝の手術を受けたニックは、回復具合を慎重に見極められる見込み。家族を米国に残し2年契約が切れるサファテと、今季1軍出場の無かったバーデンの去就も未定だ。球団は来季野手3人、投手3人の外国人を保有する構想も持っており、助っ人同士の競争もあおってチームを活性化させる。

 ◆ブライアン・バリントン

 1980年9月30日、米国インディアナ州インディアナポリス生まれ。ボールステート大学から、02年にパイレーツにドラフト1巡目で入団。インディアンス、ブルージェイス、ロイヤルズを経て、11年に広島に入団。右投げ右打ち。193センチ、95キロ。

 ◆キャム・ミコライオ

 1984年5月10日、米モンタナ州ウルフポイント生まれ。ユタバレー大から、06年にドラフト18巡目でマリナーズに入団。オリオールズ、ダイヤモンドバックスを経て、12年に広島入団。今季は58試合に登板し、3勝5敗19セーブ、205センチ、115キロ。

 ◆ブラッド・エルドレッド

 1980年7月12日、米国フロリダ州フォートローダーデール生まれ。02年にドラフト6巡目でパイレーツに入団。ロッキーズ、タイガースを経て、12年のシーズン中に広島に入団。右投げ右打ち。198センチ、122キロ。