西武の涌井秀章投手(26)と炭谷銀仁朗捕手(25)が、16、18日の親善試合でキューバと対戦する日本代表に内定していることが1日、分かった。涌井は今季、シーズン途中から守護神に転向。30セーブを挙げ、ポテンシャルの高さを証明した。08年北京五輪、09年の第2回WBCに出場するなど国際大会での経験が豊富で、先発、中継ぎを器用にこなせる貴重な存在。親善試合ながら、経験を伝える役割も期待される。

 炭谷にとって、キューバ戦はアピールの舞台だ。来年3月のWBC本戦では正捕手は巨人阿部が濃厚だが、2番手以降の争いは混戦。守備率9割9分6厘、盗塁阻止率はリーグトップの4割1分6厘をマークした守備力は最大のアピールとなる。親善試合で存在感を示せば、本戦での選出の可能性も膨らむ。秋山もキューバ戦に選出される見込みで、西武から3選手が出場することになりそうだ。

 この日は、3選手ともに西武の秋季1、2軍合同練習に参加した。涌井、炭谷のバッテリー2人は、WBCに向け「出られるなら、出たいです」と意欲を見せた。エース、正捕手、中堅の3人は西武が誇る不動の「センターライン」。赤い稲妻と称されるキューバ相手に、その力を証明する。