もう試合できる!

 阪神西岡剛内野手(28=ツインズFA)が30日、2月1日のキャンプインを前に全開宣言だ。自主トレ中に5キロ減量し、万全のコンディションが整った。チーム初実戦は同10日練習試合・日本ハム戦(名護)だが、西岡は「紅白戦をやると言われても出られる」と2・1から実戦OKをアピール。アクセルを噴かしてキャンプ地入りした。

 黒のストライプスーツでビシッと決め、ゆっくりとした歩調で関西空港に現れた。西岡が空路で沖縄入り。猛虎の一員として迎えるキャンプインを前に、熱い思いがほとばしっていた。

 西岡

 新たなスイッチというか、気が引き締まる思い。1日から、体を作ってきたんだなと、チームメートにも首脳陣の人にも、そういうところを見せたい。1年目なので。阪神で何年もやっているわけじゃない。まずは信頼してもらわないといけない。

 サングラスの奥の瞳には、闘志が燃えさかっていた。チームの初実戦は2月10日練習試合・日本ハム戦だが、西岡は万全のコンディションだと強調。キャンプイン当日からでも、実戦に出られると自信をみなぎらせた。

 西岡

 自主トレの目的が2月1日から試合に出られるようにということ。紅白戦をやると言われても、出られる体を作ってきた。外でも毎日のようにバッティングをしていたし、試合形式になっても、すぐにでもいける。

 25日まで大阪・吹田市内で体を追い込んだ。以降は、やや軽めのメニューに切り替え、体調を整えた。昨年11月20日の入団会見時よりシャープになった顔つきが状態の良さを物語っていた。オフの90キロから5キロ減の85キロでキャンプに臨む。

 西岡

 毎年、毎年、(ベースの体重を)1キロずつ増やしてという体作りをしている。自主トレは順調にこれた。体は万全。

 ロッテ時代から相手投手のデータを重視するタイプではなかったという。ただ、2年ぶりの日本球界復帰の上にリーグも変わる。敵チームの投手の特長をインプットする必要がある。実戦で打席に立ちながら、データも活用していく。

 西岡

 基本的にきた球を積極的にいくタイプ。チームの意向、和田監督の考え、スコアラーのデータを参考にしていきたい。

 猛虎再建の先頭に立ち、再起を懸ける。西岡の新天地でのキャンプが幕を開ける。【岡本亜貴子】