<オープン戦:阪神3-1オリックス>◇23日◇京セラドーム大阪
オリックス糸井嘉男外野手(31)が「宇宙人」ぶりを発揮した。まずは初回の中堅守備だ。先頭の西岡がセンター右にクリーンヒットを放ち、二塁を狙った。捕球した糸井は体を回転させながら、二塁にストライク返球でアウト。指揮官は思わず激賞した。
森脇監督
これぞプロだ。スタート、追い方、フットワーク。最後に大事なのは送球。ズレていたら、セーフ。相手は西岡だし、見応えのあるプレーだった。
強肩に正確なスローを見せられたら、相手の走者も簡単に次の塁を狙えない。「普通のプレーか?」と聞かれると、主役は笑った。
糸井
普通じゃないです。できたプレー。結構、MAXです。
4回にも走力でも、周囲をうならせた。遊失で出塁し、5番竹原の初球に二盗。2球目に左前打が飛び出し、ヒット1本で本塁に生還した。スピード感ある野球を目指す森脇監督も「ワンヒットで1点取るのがウチのパターン。ここで実現できたのはよかった」とニンマリだ。チームに合流して、2戦目で大黒柱の存在感を示した。糸井の加入で走攻守は大幅に戦力アップした。【田口真一郎】