道産子右腕が記念すべきマウンドに上がる。日本ハムのルーキー鍵谷陽平投手(22)が、今日6日西武戦(西武ドーム)でプロ入り初先発する。04年の球団移転以降、北海道生まれの投手が先発するのは初めて。「気負わずに、自分の投球をするしかないです。いい経験になるし、チャンスだと思います」と気持ちを引き締めた。

 ここまではすべて救援で11試合に登板し1勝2ホールド、防御率は2・13。ローテ通りなら中村の登板だが、結果が出せずに現在は中継ぎ待機しており、安定した投球を見せていた鍵谷に白羽の矢が立った。今月2日の楽天戦で1イニング登板した後、黒木投手コーチから伝えられた。栗山監督は「若者らしく、自分らしく投げてくれれば。チームの将来的にも(先発か救援か)どっちなのか見極めなければいけない」と起用の意図を説明した。

 前日4日にブルペン入りし最終調整した鍵谷は「長く投げるとかじゃなく、いつも通り、1人1人に集中したい。(投げる)順番が最初なだけ」と、平常心で臨む。【本間翼】