<中日7-2楽天>◇18日◇ナゴヤドーム

 守道竜がノッてきた。中日は交流戦スタートから無傷の4連勝。12球団で単独トップに躍り出た。和田一浩外野手(40)が6号2ラン&7号3ランと大当たり。10年9月19日ヤクルト戦(神宮)以来の1試合2発で5打点を荒稼ぎだ。数日前にはベンチ内のバトルがクローズアップされた高木守道監督(71)もすっかりご機嫌だ。

 この勢いは本物かもしれない。鮮やかな逆転勝ちに高木監督も喜びを隠せなかった。「昨日といい、今日といいこんな勝ち方できるんだな」。話しながらも頬は緩みっぱなし。「まあ、今日も速いボールで苦しんどるなかで2ラン、3ランは大きいわな」と、ヒーロー和田を褒めちぎる。うれしくて仕方がないのも、うなずける。4連勝での交流戦単独首位だ。リーグ3位にも浮上した。

 和田がナゴヤドームの空気を変えた。1-2と1点を追う7回無死一塁。楽天のルーキー則本の5球目スライダーをつかまえた。グッと左足を踏ん張って放ったライナー気味の打球は、左翼席の前列に飛び込んだ。豪快弾で試合をひっくり返すと、続く8回にも2死一、二塁からトドメの3ラン。2本のアーチが試合を決めた。

 前日17日は3の0。連続試合ヒットが「11」でストップした翌日、すぐさま修正。「お尻の方に重心がかかっていたので、打たされるバッティングだった」と、スムーズに体重移動できるように微調整した。開幕直後は指揮官が「最悪やね」と言うほどチャンスで凡退を重ね、4月27日広島戦からは4番の座も返上。だからこそ、喜怒哀楽はしまい込む。年に1度あるか、ないかの出来事にも浮かれることはない。渋い表情でこう言った。

 「クリーンアップというのはランナーをかえすことが仕事ですから。そういう打席を増やしていきたい」

 前日のヒーローはサヨナラ打を放った44歳山崎。そしてこの日は40歳和田だった。6日ヤクルト戦で2000安打を達成した42歳谷繁に、15日日本ハム戦では47歳山本昌が最年長の交流戦星を挙げた。

 職人集団の頂点に立つ竜の40代カルテット。ベテランが活躍すれば、自然とチームに勢いが増す。高木監督は「(ベテランが活躍すると)ベンチが非常に盛り上がってる。勝つことによってそういうのが出てくる。交流戦単独首位?

 賞金ほしいな(笑い)」。球界最年長の指揮官にも、らしさが戻ってきた。【桝井聡】