<日本ハム7-3巨人>◇19日◇札幌ドーム
ポーカーフェースが、くるりと笑顔に変わった。日本ハム武田勝投手(34)が、待望の今季2勝目をつかんだ。マウンドで見せる無表情から一転、照れ笑いを浮かべながら2戦連発の絶好調男・陽岱鋼とお立ち台に上がった。好調の要因を聞かれた打のヒーローは「幸せです」と白い歯をきらり。続いて武田勝も負けじと「僕も幸せです」と返し、場内を爆笑の渦に巻き込んだ。
強力打線を直球主体で、ねじ伏せた。3万7000人を超えたファンを前に「恐怖で身も心もボロボロです」と冗談めかしたが、直球の力強さは本物だった。1回、阿部に許した先制打は内角高め133キロ直球で詰まらせながら、右前へ運ばれたもの。力を実感でき、逆に開き直れた。この1点をきっかけに「恐怖心から慎重さが生まれた」。2回以降は丹念な投球で、7回3失点でしのいだ。
生まれ変わって帰ってきた。今季は開幕戦での左ふくらはぎ筋挫傷で約1カ月の離脱。復帰登板となった4月28日オリックス戦では6回1安打無失点の好投で、再スタートを切った。「真っすぐが今までにない感覚だった」。けがの功名のリセット期間になったことをこの日、また確認できた。栗山監督は「素晴らしい内容だった」と手放しで喜んだ。エースの白星が、長いトンネルから抜けだす光になる。【田中彩友美】



