<日本ハム7-3巨人>◇19日◇札幌ドーム
絶好調のリードオフマン、日本ハム陽岱鋼外野手(26)が内海攻略の突破口を開いた。1点を追う3回1死二塁。初球をフルスイングすると、打球は一直線でバックスクリーンに突き刺さる逆転の6号2ランとなった。「データ通りだった」。打席に入る前、内海の昨季からの配球表をチェック。変化球が多いことを頭に入れていた。甘く入った122キロのチェンジアップを、迷いなく振り抜いた。
1番打者として、理想の活躍だった。打線は3回から6回まで毎回得点。自らの1発をきっかけに、つながった。トップバッターとしての心得は「勢いづけるのが役目」。WBC台湾代表入りの際にも、謝長亨監督に「1番で使ってほしい。責任は果たすので」と直訴していた。有言実行を果たし、チーム初となる第2ラウンド進出に貢献した。「1番」へのこだわりは、人一倍持っている。
今季は1度だけ、その定位置から外された。6日西武戦での打順は2番。開幕から不調が続き、対戦相手の兼ね合いもあったが、悔しい思いをした。1番に復帰した8日楽天戦で2安打を放つと、うっぷんを晴らすように安打を量産。この日も6回に左前打を放ち、大記録にも王手を懸けた。9試合連続で複数安打となり、日本記録まであと1試合に迫った。「打ちたい気持ちは、もちろんあります」。連続試合安打も自己記録を更新する14に伸ばした。今季初めて本拠地のお立ち台に上がったヒーローは言った。「明日も来てください。待ってま~す」。きっと、チームを勝利に導く、記録樹立の瞬間を見せてくれるはずだ。【木下大輔】
▼日本ハム陽岱鋼が、決勝本塁打を含む2安打。これで5月8日楽天戦から9試合連続でマルチ(複数)安打をマーク。2リーグ制後、マルチ安打の最多連続試合は52年後藤(阪神)54年ルイス(毎日)01年小笠原(日本ハム)の10試合。9試合以上は陽で7人目。陽は連続試合安打も自己最長の14に伸ばし、交流戦の打率は12球団トップの6割9厘。



