<ソフトバンク12-4中日>◇19日◇ヤフオクドーム

 中日エクトル・ルナ内野手(33)が4打数1安打、打率4割1分3厘で開幕から44試合目まで打率4割台という球団新記録を打ち立てた。19安打を浴びた大敗の中、ラテン語を由来とし世界の複数言語で夜空の「月」を意味する「ルナ」が、唯一の光になった。

 18日楽天戦(ナゴヤドーム)で同43試合の同96年パウエル、10年森野に並んでいた。7打数無安打でも4割台はキープできたが、5回の第3打席でしっかりと中前打。94年から3年連続首位打者の竜史上最強助っ人パウエルも超えた。

 きまじめな優等生、超のつく優良助っ人は「今日も神様のおかげで打つことができた。このまま続けていきたい」と静かに言った。4割の球団記録樹立を伝え聞くと「それはすごく光栄なことだ」。狭い通路での取材。後に続く選手を気遣い瞬時にスッと脇によけ、通路を確保した。実力も態度も振る舞いも、ケチのつけようがない。

 44試合を終え無安打が4試合というから驚き。連続試合安打も20の大台に乗せた。もう1つの球団記録も視界に入る。こちらは永久欠番「15」のレジェンド、49年西沢道夫(故人)が記録した25試合。この勢いなら、十分射程圏だ。

 屋根が閉じた博多のヤフオクドームに出た光り輝く“月”。ルナには最後の4割打者、あのメジャーの伝説テッド・ウィリアムズ(元レッドソックス)とはいわないまでも、大きな期待が膨らむ。「このレベルの高いリーグで4割を打ち続けることはできないと思うけど、とにかく頑張っていきたい」。月にまで行った人類に、できないことなどない!?【八反誠】

 ▼ルナが4月26日広島戦から20試合連続安打。中日で20試合以上の連続安打は06年福留(21試合)以来になる。ルナの打率は4割1分3厘。開幕から44試合以上経過して打率4割台は、04年セギノール(日本ハム)以来12人目(最長は89年クロマティの96試合)。中日では96年パウエル、10年森野の43試合を抜いて打率4割キープの最長記録。