<楽天3-1ヤクルト>◇20日◇Kスタ宮城

 「柱」がどっしり構える打線は、ひと味違う。楽天アンドリュー・ジョーンズ外野手(36)が同点と勝ち越しの打点を挙げ、試合をひっくり返した。1点を追う1回1死一、三塁でヤクルト村中から中堅へ犠飛。1-1の5回には、再び村中からバックスクリーン左へ7号ソロを放った。お立ち台では「勝ちに貢献したかった」とクールに答えた。打率2割4分2厘、7本塁打、22打点。メジャー通算434本塁打の実績を思えば、やや寂しいが、それでもジョーンズが加わり、楽天打線は手ごわくなった。

 開幕から41試合全てスタメン4番。チームで唯一、打順が動かない。計8人が務めた昨季と対照的だ。「4番の仕事は打点を稼ぐこと」の信念通り働いたが、豪快な打撃と裏腹、陰で細やかな取り組みを続ける。

 まずは“頭脳”。交流戦で再び初顔の投手が増えたが「対戦しながら工夫するさ」。1回の第1打席は「2ストライクまでは強いスイングを心掛けた」。2球続けて見逃し追い込まれたのは、自分のスイングができる球が来なかっただけ。そこから3球ファウルでしのぎ、フルカウントに持ち込み犠飛につなげた。さらに「村中はツーシームが多い」と実感。2打席目までで軌道をインプットし、3打席目の勝ち越しソロは「頭にあった」その球種をとらえた。“努力”も怠らない。試合後は自身の打撃映像を見返すのが日課。「どっしり構えた方が良い」と、この3試合はスタンスを広めに重心を下げている。

 今、チームには終盤で負けていても諦めない雰囲気がある。「AJ(ジョーンズ)に回せば」と、望みを託される4番が中心にいるからだ。【古川真弥】