23日ヤクルト戦(札幌ドーム)での1軍投手デビューが決まっている日本ハム大谷翔平投手(18)が、本番へ向けた“予行演習”を行った。20日、巨人戦(同)の試合前練習が始まるさらに前、ブルペンではなく、本当のマウンドで20球の投球練習を敢行。試合での出番はなかったが、投手・大谷が先発デビューの準備を整えた。
1軍投手デビュー目前の大谷が、札幌ドームを独り占めにし“予行演習”を行った。この日、巨人戦(同)の試合前練習が始まるさらに前、まだ薄暗かったドーム内に、突如照明が点った。グラウンドキーパーなど関係者の協力を得て実現した、球場での早出投球練習だった。
ブルペンではなく、本当の本拠地マウンドに上がっての20球。昨年12月の入団会見後に、栗山監督相手にお披露目の1球を投じているが、オープン戦を含め実戦経験が一度もないことを考慮したもの。大谷は「思ったよりも固くて、(踏み出す)左足が突っ張る感じがありました。ブルペンよりも固かったし、あらためて、投げておいてよかったなと思いました」。
見守った栗山監督は「オレの親心が強い。準備はしっかりさせてあげたい」と内情を明かした。カーブ、スライダーなど変化球も試し、中嶋兼任コーチのほか、鶴岡ともコンビを組んだ。指揮官は「タイミングが合ったときは、すごくいい球。本当に素晴らしい球を投げる」と目を細めた。チームメートの練習時間もあるため、その後はブルペンに場所を移して追加で56球を投じた。
野手としては5試合連続の欠場となったが、チームは巨人に連勝し、巻き返し機運が高まっている。「次(明日22日ヤクルト戦)も勝って3連勝にして、自分も勝てるように準備したいです」。打者大谷が貢献できないでいるジレンマを、実戦マウンドにぶつける。【本間翼】



