<ロッテ6-6阪神>◇22日◇QVCマリン
ロッテが井口資仁内野手(38)の2発で黒星を免れた。5点ビハインドの6回に8号ソロで反撃ののろしを上げると、9回1死から同点2ランを放ち敗色濃厚の試合を振り出しに戻した。延長戦はゼロが並んだものの、勝ちに等しい引き分け。「逆転のロッテ」を象徴する粘りを主砲が体現してみせた。
起死回生の1発を放った9回の打席を、井口は「ベンチのみんなの最後まで諦めない気持ちが、ネモ(根元)のヒットで一気に盛り上がった」と振り返った。初回から好守を連発した野手陣、6回以降無失点で踏ん張るリリーフ投手陣。そして、この回先頭で中越え二塁打を放った根元の気迫に応えたかった。QVCマリン特有の向かい風も関係ない。147キロ直球を豪快なスイングで左翼席にたたき込み「最高の場面でいい仕事ができた」と笑みを浮かべた。
ベンチは負けを覚悟していた。右肩の張りで登録を抹消されたグライシンガーに代わり急きょ先発した阿部が4回につかまり5失点。伊東監督は「今日はアベちゃんが急きょ登板したということもあったんでね。普通ならズルズルといってしまうところを、よく追いついたと思います」と、満足そうにうなずいた。ここ5戦で5発と絶好調の井口については「ホント、いいところで打ってくれている。チームに勢いをつけてくれている」と、目を細めた。
井口は今季最長5時間12分の激闘を終えたばかりだというのに、疲れを見せずに次の試合へ気持ちを高めた。「こういう形で追いつけたので、何とか明日は勝ちたいですね。(原稿の)締め切り、頑張ってください!」。間もなく日付が変わる午後11時45分、軽やかな足取りで球場を後にした。【広瀬雷太】




