<ロッテ6-6阪神>◇22日◇QVCマリン

 ツヨシが古巣戦で凱旋(がいせん)の2安打!!

 阪神西岡剛内野手(28)が10年まで在籍したロッテとの対決で鮮やかな打撃を見せつけた。

 1回の打席に入る前だ。ロッテファンから拍手で迎えられると、ヘルメットを脱いで一礼した。敵なのに温かい声援を送られ、奮い立たないわけがない。

 かつての本拠地で燃えた。阿部に追い込まれてからの5球目。地面スレスレに落ちるカーブを巧みに拾うと、白球は左前にはずむ。得点には結びつかなかったが、景気づけのひと振りだ。3回の2打席目は直球をミートし、中前へ。リードオフマンとして変わらぬ姿を見せた。ロッテを退団後、メジャー挑戦には失敗したが健在ぶりを示した。

 「ここで育ててもらいましたから。ロッテ球団、ロッテファンもそう。特別な思いはありますね。プロ初ヒットもこの球場。球場に足を入れて気持ちいい」

 体は万全ではない。足に張りがある状態で、直前の20日西武戦(西武ドーム)では凡打でも全力疾走できなかった。厳しい表情を崩さず「手を抜いていたわけではない」と言う。全力プレーがモットーだけに、満足に走れない自身がふがいなかった。

 8回に四球で出塁すると、代走田上と交代した。打線で欠かせないワンピースだけに、強行出場しながら入念にケアを施していく。6回にも四球を選び、5打席のうち4度、出塁した。塁上では、いつもの危険な走者だった。千葉で健在を示した「阪神タイガース西岡剛」が、頼もしくチームを引っ張る。【酒井俊作】