フレッシュマン菅野が巨人通算5500勝を導く!!

 ドラフト1位の菅野智之投手(23)が24日、川崎市のジャイアンツ球場で、今日25日のオリックス戦先発に向けて調整した。3勝を挙げた4月に続き、5月もここまで3戦負けなしの2勝。初の月間MVPも射程圏内に捉える。新社会人が陥りがちな「五月病」もどこ吹く風。元気いっぱいに節目の勝利を決める。

 「五月病?

 五月病…って一体、何なんですか?」。いつも冷静沈着な菅野が、キョトンとした顔で言った。新生活が一段落した新入社員にとって、5月は疲れがたまりやすい時期。説明を受けても、ふに落ちない様子だった。「へぇ~。そうなんですか」とつぶやいてひと呼吸置いた。「僕の場合は、5月の方が気が引き締まりますね。4月は中6日の調整方法とか遠征とか、初めてのことが多いから探り探りだったんですけどね」と、真顔で続けた。五月病を知らないのも当たり前。菅野には無縁の世界だった。

 他球団を見渡せば、ルーキーにとって5月は鬼門だ。阪神藤浪が上半身の張りで登録抹消された。日本ハム大谷も、右足首の捻挫で今月は2軍調整でスタートした。そんな中で菅野は、堂々と先発ローテを守り続けている。前回登板の18日西武戦は、プロ最多の9回、136球の力投。延長勝ちに導いた。中6日でも疲れなどなし。「若さだけではだめだし、経験だけでも、どうにもならないこともある。でも今、自分が唯一、出せるのは若さだけですからね」と、すがすがしく宣言した。

 投球術は新人離れしているが、純粋さは世間の新社会人と変わらない。3勝した4月末。「月間MVPって、どうやって決まるんでしょうか?

 投票ですか?」と素朴に問いかけた。交流戦首位のオリックス相手に勝ち星が付けば、5月も月間3勝目。初の勲章にチャンスが広がる。「チームの勝利が大前提」と個人表彰を意識せず、今まで通り無欲でチャレンジする。

 最後は冷静沈着な菅野に戻った。「打線の調子がいいチーム。走者一塁で長打があると、走者がかえってしまう。単打はOK、くらいの気持ちでいきます!」と元気に締めた。新緑の季節に、巨人の“新芽”がすくすくと成長している。【為田聡史】