<西武7-1DeNA>◇16日◇西武ドーム
「4番打者」の響きは、まだくすぐったい。そんな西武浅村栄斗内野手(22)だが、バットは正直だ。同点で迎えた6回、バックスクリーン左へ豪快に11号決勝2ランをたたき込んだ。「感触は今までで一番よかった」という会心の当たりが、打者一巡で6得点の猛攻を呼び込んだ。不振だった打線の停滞ムードを吹き飛ばし、連敗を2で止めた4番の働きにも「(打順は)あまり意識してないです」。お決まりのセリフで、照れ隠しした。
5月29日から4番に抜てきされ、13試合で6発と量産している。それまで48試合で5発だから、その差は歴然。シーズン最多は11年の9本塁打。「2ケタはいきたい」という開幕前の目標をクリアし、自己記録を更新中だ。今季から統一球が飛びやすく変わった影響については「あると思う。フライがなかなか落ちてこない」と素直に認めた。本塁打は「特に狙っていない」と言うが、持ち味の思いきりのよさが4番に入ってさらに生きている。
精神面でも成長した。課題の守備でミスをした後も「昨年より引きずらない。無心で打席に立てるようになった」と実感する。本来の4番には、リハビリに励む大阪桐蔭先輩の中村がいる。また高校で1学年上だった日本ハム中田も、4番の看板を背負っている。「(左翼守備で)中田さんには、いい打球をよく捕られる。頭を越せば、一番いいんですけどね」と話したことがあるが、この日は1発で試合を決めた。おかわりくん顔負けの仕事ぶりだった。【柴田猛夫】




