守道竜の最狂助っ人!?

 ワーナー・マドリガル投手(29=ダイヤモンドバックス3A)は、今をときめく“二刀流”だった。19日、ナゴヤドーム内で入団会見。肝心の投球については自信満々で、さらに打撃についても「打つよ。昔は野手だったし、今でも打ち方は覚えているぜ」と言い切った。

 18日の来日時、空港で「マッド・ドッグ(狂犬)と呼んでくれ」と胸を張った救世主は多彩な男だった。3カ国語を操る頭脳をサラリとアピールし、打撃にも言及。「外野手だった時に70試合で103本のヒットを打った。今年は2打数1安打。その1本は98マイル(約158キロ)の球をセンターに打ち返したんだぜ」。

 03年にはルーキーリーグで言葉通りの成績を残し、05年には1Aで111試合で100安打、15本塁打。投手転向は06年。ただのビッグマウスではなさそう。昨季在籍した同じセットアッパーのソーサ(現DeNA)も打撃に定評があった。高木監督は長打に期待し、あえて代打を送らず打席に立たせてから投手交代させた例もある。日本ハム大谷に負けじと、ここでも二刀流が実現する可能性はある。

 起用法について今中投手コーチは「ファームで投げなしゃあない。2試合くらい」と説明。2軍で肩慣らし、1軍デビューは早ければ28日からのDeNA3連戦(横浜)となる見込み。メジャー時代は松井秀喜氏に本塁打を浴びたが、イチローには分が良かったといい「イチローの方が簡単だった」と言い放った“狂犬”。フィールドに放たれる瞬間が、今から待ち遠しい。【八反誠】