右足を負傷したオリックス岸田護投手(32)が長期離脱することが16日、明らかになった。13日の日本ハム戦(旭川)の8回に中前打を捕球しようとジャンプした際に右足甲を痛め負傷交代。試合後に旭川市内の病院で検査を受け、14日に出場選手登録を抹消されていた。帰阪後に再び精密検査を受けたところ「リスフラン靱帯(じんたい)の損傷」と診断された。全治は不明だが、一般的に完治に時間がかかるとされる。最近では巨人矢野が昨年開幕前に同箇所を損傷し1軍復帰まで約3カ月かかった経緯がある。最悪の場合、今季中の復帰が絶望となる可能性もある。

 岸田は軽度の負傷とされるが、軸足であり、再発を防ぐ必要があることから、チームは慎重な姿勢。今後数日間は下半身を使った運動を控え、徒歩からジョギング、ダッシュなど慎重に段階を踏んでリハビリを行うという。

 岸田は今季37試合登板し防御率は2・12。安定した投球で3勝を挙げるなど、チームを支えていた。先発が崩れ、中継ぎ陣に負担がかかる試合が増える中での離脱。巻き返しを狙う森脇オリックスに大きな痛手となった。

 ◆リスフラン関節靱帯(じんたい)

 足甲部のやや内側を斜めに走る細い靱帯(じんたい)。体重がかかるとバネのように働く、土踏まずのアーチを支えている。損傷するとアーチが崩れ、痛みを生じる。主に強く足を踏ん張った際に損傷する。