<西武2-1ソフトバンク>◇2日◇西武ドーム
ソフトバンクがずしりと重い1敗を喫した。連勝ならクライマックスシリーズ(CS)進出決定だった4位西武との2連戦に黒星スタート。同点の8回、1軍復帰したばかりのブライアン・ファルケンボーグ投手(35)が栗山に痛恨の決勝ソロを被弾した。西武に1差に迫られ、今日3日も負ければ4位に転落。自力でのCS進出の可能性が消滅してしまう。5年連続のCSへまさに正念場だ。
敗軍の将はポツリと言った。「今日は階段が長いな…」。5連勝だった西武ドームで痛すぎる1敗。出口へと続く108段が、つらく感じた夜だった。CS進出へ命運を握る所沢決戦。15勝6敗と勝ち越していた獅子にかみつかれ、振り向けば1ゲーム差となった。のど元に牙を突きつけられた状態となった。
投打で采配が裏目に出た。同点の8回にファルケンボーグを投入。背部痛が回復し、1軍復帰したばかり。しかも前回9月10日の西武戦で中村に本塁打を浴びていた。ただここ3年は西武ドームで無失点。来日5年目の経験に託したが、不安要素は的中。先頭の栗山に決勝ソロを被弾。
「スプリットが高くなった。ベースぎりぎりに落ちるところを狙ったが…。相手も逃さずうまく打った。前回、中村に打たれたのもスプリット。再確認する必要がある。登板間隔が空いたのは言い訳にしたくない」。顔をしかめる助っ人右腕に、指揮官は「油断だろうな。油断だよ」。思わず突き放すような厳しい口調になった。
前日20安打9得点の打線も沈黙。5イニングで得点圏に進めながら、6回の長谷川の犠飛による1点に終わった。中でも1点を追う5回が痛かった。無死二、三塁で今季3度目スタメンに抜てきした福田は、いい当たりながら浅い右飛。続く細川亨捕手(33)にスクイズを命じ、最悪の投飛併殺に終わった。「めちゃくちゃ痛いよ」と、秋山監督はこれも吐き捨てるように言った。
試合のなかった2位ロッテとは1ゲーム差に開いた。地元福岡でのCSファーストステージ開催はおろか、5年連続CS進出も厳しい状況に追い込まれた。「まず明日だ、明日」。秋山監督は自分に言い聞かせるようにつぶやいた。泣いても笑っても、残りは3試合しかない。【大池和幸】



