7月末の途中入団で9月から3勝1敗と活躍したソフトバンクの左腕ポール・オセゲラ(29)が19日、「日本通」ぶりを披露して米国へ戻った。世界的名門のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)出身の理論派は、わずか3カ月の滞在ですっかりなじんだようだ。

 いきなり成功した要因だったのか。オセゲラは日本での驚きの行動を次々と明かした。ヤフオクドームから近い西新商店街を1人歩きし、日本文化を肌で感じた。ドン・キホーテで買い物し、路地を入った小さな居酒屋や焼き鳥店を訪れた。「西新でおいしい食べ物を食べて常連さんたちと仲良くなったよ」と胸を張った。

 カラオケにもはまったようで、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」を熱唱するほど。出発ゲートで「オニギリ、オニギリ」といいながら両手を合わせる振り付けまで演じてみせた。同曲のセンター指原莉乃(20)がヤフオクドーム隣の劇場で活動するHKTのメンバーと知ると「知らなかった。会えるかなあ」と笑った。

 残留する来季は、左の先発の柱と期待される。前日18日まで練習に参加し、苦手な守備を特訓した。摂津や左投手の映像を見て研究した。「日本の野球はレベルが高い。自分のレベルが摂津に近づきライバルとなればチームにとってもいいこと」と誓った。

 メジャー経験のないオセゲラにとって、今季の推定年俸2500万円が、これまでで最も高額だった。オフも日本語の勉強を続け、さらに通になって日本に戻ってくる。【石橋隆雄】