西武ドラフト2位の山川穂高内野手(22=富士大)は、球界屈指の「怪力男」だった。13日、埼玉県内の病院でメディカルチェックを受け、右の握力は83キロ(ベストは87キロ)をマーク。07年に放送のテレビ番組では日本人最高記録は西武栗山の80・7キロだったが、優に上回った。「力には多少自信があるんで。腕相撲なら日本人選手に負けたことがないです」とニヤリ。過去に1度だけ、リンゴを握りつぶしたこともあるそうで、飲料のスチール缶は軽々と握りつぶせるという。

 「おかわり2世」の期待がかかる。身長175センチ、体重102キロの中村に対し、山川は身長176センチ、体重は100キロ。ともに公称だが、山川はこの日の測定で体重が107キロと判明。「自主トレまでにしっかり体を作ってきます」と苦笑いだったが、その重量感がパワーの源にもなる。抜群のキャラクターが先行するが、大学2年時の日米大学野球では場外アーチ。集まったメジャースカウトを驚嘆させた。あこがれの選手に中村を挙げる一方で「将来の目標は西武の4番です」と宣言。真冬が近づいても、ワイシャツ1枚で登場する姿も、また規格外だった。【久保賢吾】

 ◆山川穂高(やまかわ・ほたか)1991年(平3)11月23日、沖縄・那覇市生まれ。城北小5年時から首里マリナーズで野球を始める。中部商では4番を務め、3年夏の沖縄大会準優勝。富士大では11年、12年に大学日本代表入り。12年アジア選手権、13年東アジア競技大会も日本代表で出場。50メートル6秒2。176センチ、100キロ。右投げ右打ち。家族は母。