中日荒木雅博内野手(36)が19日、巨人井端弘和内野手(38)と球宴での二遊間コンビ復活を来季目標に掲げた。名古屋市昭和区の名古屋第二赤十字病院を慰問。トークショーで「井端さんとオールスターでもう1度二遊間を組みたい!」と熱く語った。

 12年間コンビを組んだ相方を思う気持ちは不変だ。先日、ある会合で井端と会い、お別れの胴上げもして盛大に送り出したという。「これで最後かと思うとウルっときました…」。これからは敵になる。でも唯一、味方に戻れる夢舞台で、アライバを復活させたい思いは強まった。

 活躍しなければ球宴に出られない。そのために「打率3割5厘」というノルマも設定した。「この前読んだ本に、その成績を残したいなら公言しろとあった。3割というと2割9分5厘しか打てない。だから3割5厘です!」。今季は13年ぶりにレギュラーも失う絶不調だったが、最高のモチベーションができた。「井端さんが頑張って、僕も頑張って…。落合GMからも『このまま終わる選手じゃない』と言われましたし、18年間やったことがないぐらい必死に練習します」。限界説を吹き飛ばし、お互いもう一花。合言葉は球宴で会いましょうだ。【松井清員】

 ◆アライバ球宴

 中日荒木と井端がそろって球宴に出場したのは4度。05、08、09、11年。09年までは二塁荒木、遊撃井端で、11年はダブルコンバートを経て二塁井端、遊撃荒木として出場した。荒木は12年にも出場し、08年第2戦ではMVP獲得。